WHAT’s May

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1993年、京都芸術短期大学(現・京都芸術大学)OBを中心に結成。
座長/脚本・演出担当は金哲義。副座長/制作担当は木場夕子。
以後大阪を中心に公演を続け、作風は多様ではあるが一貫して同じテーマに基づいた作品を描き続ける。
近年は金哲義が己のルーツである「在日」を全面的に打ち出した物語を描き、好評を得ている。
また、通常の演劇公演の他、韓国のマダン劇スタイルでの公演やライブハウスでのパフォーマンス等、様々な活動を行っている。

2007年より東京公演を行い、新宿タイニイアリス主催の「アリスフェスティバル」に参加。
「風の市」(2007年度参加作品)「夜にだって月はあるから」(2009年度参加作品)の2作品がそれぞれAlice賞を受賞。
2011年3月、日本演出者協会主催・若手演出家コンクール2010にて「晴天長短」を上演、金哲義が最優秀賞及び観客賞を受賞。同年9月、應典院舞台芸術祭space×drama2011にて、優秀劇団に選出

2019年11月、ソウルタイニイアリスフェスティバルに参加。Mayとして初の韓国公演を行う。
2020年には金哲義が若い世代の俳優達と共に”関西演劇祭2020”に参加、新作「タンデム・ボーダー・バード」を上演。MVO(最優秀作品賞) 脚本賞/最優秀演出賞/を受賞。

 

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座長・脚本・演出
金哲義
 Kim Chol ui/Tetsuyoshi Kim

僕は1971年に大阪で生まれました。
在日朝鮮人韓国人のコミュニティの中で育ちましたが、両親の仕事は多くの日本の人たちに囲まれていました。
僕には本名と通名と呼ばれるものがあります。どちらも僕の名前です。
どちらの名前も歴史に左右されるつもりはありません。
ですが、活動では3文字の名前が主です。
1991年に大学で演劇を知って、劇団の入団のしかたがわからず、「やりたいなら作ってしまえ」と右も左もわからないまま大学の後輩(当時)と創りました。
時には同じ在日の子も客演で出てくれたり、今現在は、子役から入団した在日韓国人の子もいますが、演劇人生の9割は日本の仲間たちと作ってきました。
簡単な道ではありませんでした。
お互い無知ゆえ、傷つけもしてしまったし、傷ついたこともあります。
そこでお互い気遣い合って歩めました。
僕は自分の経験に素直に在ろうと在日の世界観を作品にしています。
在日が多く描かれるのは世界観であって決してテーマやメッセージではありません。
3文字の名前の僕が在日を世界観で描くと「Mayは在日の劇団で、在日の苦しみをメッセージで」と誤解されます。ご覧いただいた方の多くは「あ、違うんだ」と理解してくださいますが、ご覧いただいた方の中でもプロパガンダで「在日の劇団で在日のメッセージ」と敢えて言ったり、ご覧になられていない方がイメージでそう捉えたりします。
ここまで歩んできた仲間たちを傷つけられたようで、いつも嫌な気分になります。

たまたま在日朝鮮人だった僕が「面白い作品を作りたい」と志が同じだった日本人の仲間と集い、面白い世界観で作ってきた。
このシンプルが道のりが難しかった。
今も難しい。
誰かが難しくしている。

ここまでも変わらないし、これからも変わりません。

敢えて言うなら国籍のない僕がたまたま座長をして、大事な仲間たちと出会いこれからも出会い続ける
「国籍のいらない劇団」で創っていきたい。

 

 

 

 

副座長・制作
木場夕子 Yuko Koba

1993年に立ち上げた劇団も、四半世紀を越えました。
長らくやってこれたのも、私共の作品を面白がり、愛して下さった皆さまのおかげです。

May作品の世界観、シチュエーションは色々ですが、テーマの一つは「共存は可能か」ということ。
国籍、年齢、性別等、立場の違う相手と、共に生きていけるのか?
作品を作る時、いつもそこには問いがあります。常に「可能」と答えたく、一緒にやってきた次第です。
世界にはいつも風が吹いていて、先のことは誰にもわからない。
そんな時、こういった想いで作った私共の作品が、誰かを背中を支えられたら幸いです。

 

Youtube  ”yuko’s challenge”

 



ーーーーメディア出演・掲載
(タイトルをクリックすると、記事/映像をご覧いただけます)

毎日新聞
大阪の劇作家、「故郷」で上演  (2011年9月14日)


■ 朝日新聞デジタル
在日にとって故郷とは 17日から劇団May公演(有料記事  2017年6月14日)


初めて立つルーツの島(有料記事 2018年5月25日)


「隣同士生きてまっせ」伝えに韓国公演 在日3世の座長  ※「ひと」欄に掲載
(有料記事  2019年11月4日)

朝鮮戦争、分断された同胞…在日の高校生ら熱演へ(2020年11月15日)


NHK

「在日コリアン3世 思いを演劇に」

NHKニュースほっと関西(2020年12月17日)
NHKニュース おはよう日本(2021年1月21日)


韓国 YTN

[特集グローバルコリアン]在日韓国人、21世紀の肖像 – 第1部 在日同胞3世 生きていくこと
[특집 글로벌 코리안] 재일 한국인, 21세기의 초상 – 1부 재일 동포 3세로 살아가기 (2015年7月25日)


「朝鮮籍」に生きること…在日同胞キム・チョリさんの愉快溌刺痛快ストーリー!

‘조선적’으로 산다는 것…재일동포 김철의 씨의 유쾌 발랄 통쾌한 이야기!(2019年7月12日)


47年ぶりの帰郷 大阪から済州島(チェジュド)まで/ YTN特別企画ドキュメンタリー
47년만의 귀향 오사카에서 제주도까지 풀버전 / YTN 특별기획 다큐멘터리(
2019年1月28)


済州MBC

在日の歴史を舞台で解き放つ 演出家金哲義監督 <4.3を胸に 在日済州人 止まらない記憶 第7部>
재일의 역사를 무대에 녹이다 연출가 김철의 감독 <4.3속 재일제주인 멈출수없는 기억 7부> (
2019年1月3日)

他多数

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